福祉体験学習in城辺小学校
2024.05.17
5月15日(水)城辺小学校において、福祉講話&体験学習を実施しました。
はじめに、1・2年生向けに『絵本よみきかせ』をおこないました。
今回は「たっちゃん ぼくがきらいなの」という自閉症の男の子のお話を読んで、こどもたちや先生と一緒に『発達障がい』について対話を通して考える機会としました。
その後、3~6年生42名を対象に『発達障がい/知的障がい』に関する講話と体験を行い、障がい特性を知るとともに、関わり方や必要なサポートなどについて学ぶ機会としました。
①「ちょっと」「ちゃんと」を絵に描いてみよう体験では、みんなどうやって絵に表そうか一生懸命考えて取り組んでいました。
②シングルフォーカス(見え方のちがいを知る)体験では、紙を丸めて筒状にし、視野が狭い状態で迷路を解く難しさを体験してもらいました。
③こまかい作業がニガテな体験(軍手をはめて折り紙や紐通し・ちょうちょ結びを行う)では、「早く!まだできないの!急いで!」など、敢えて急かす言葉掛けを行うことで、うまくできないときに急かされる側の嫌な気持ちを体感するとともに、優しい言葉掛けや待つ姿勢の大切さを学んでもらいました。
さいごに行った、指示待ち体験(今から使える言葉は「ください」だけです)では、みんな何を目的にどう動いて良いのか分からず大混乱。
サクラを1人用意して「先生、黄色い紙を1枚下さい」という指示の一部であったことを種明かししながら、障がい特性のある方々にとって一度に長い指示や複数指示は戸惑いや不安につながるという気持ちや感覚を体験してもらいました。
今年度は、発達障がいや知的障がいなど、目に見えない・外見だけでは判断できない障がいや特性について学ぶ機会を持ってもらうような福祉教育プログラムを作っています。障がいという概念をなくし”ひとつの個性”として捉えられるような優しいまちづくりについて、こどもたちや先生方と共に考える時間を創っていきたいなと思っています。
宮古島市社会福祉協議会 地域福祉課