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フォトリポート

災害時外国人支援サポーター養成講座in宮古島

2024.02.19

2月16日(金)・17日(土)の2日間『災害時外国人サポーター養成講座』が宮古島で開催され、宮古島市社協から2名参加してきました。
 この講座は、公益財団法人 沖縄県交流・人材育成財団主催によるもので、参加者の「防災・減災」に対する意識を高め、地域防災力の向上と災害時に外国人に寄り添うことができる人材育成を目的としています。

 はじめに「災害時外国人支援の課題」と、災害時に溢れる「デマとどう向き合うか」のテーマについて講義や演習が行われました。「私達が日常生活の中でストックしてきた防災に関する知識は、必ずしも外国人が同じように知識としてもっているとは限らず、適切な避難行動をとれず命を守れない場合もある。そのためサポーターとして外国人に情報を発信する際に、情報を足したり引いたりして、外国人が自分から避難行動を取るようなサポートが必要」ということを学びました。

「やさしい日本語」に関する講義・演習では、外国人の方に何を一番伝えないといけないのかを念頭に置き、外国人の方々が災害時特有の用語を理解できるよう、難しい単語や表現を除いたり、単純な構造の文章を作るための工夫を学びました。
『高台に避難して下さい』⇒『高いところに逃げて下さい』、『津波』⇒『高くて速い波』、『余震に対して十分に注意して下さい』⇒『これからも地震があるかもしれません。気を付けて下さい』など、グループ内で意見を出し合って”やさしい日本語“を作る難しさを体験しました。

 避難所運営ゲーム(HUG)机上訓練では、避難者に見立てたカードを体育館やグラウンドにどのように配置するか、グループのメンバーで検討しながら取り組みました。
避難者の対応と平行して、たとえばペットを連れてきた方や、宗教上、食肉の摂取やアルコールシートの使用も禁止されている方々、泡盛で宴会を始めた方々、医療ケアが必要な方への対応など様々なシナリオへの解決策を検討しました。

 ライフラインがすべて停止している中、炊き出しはどうするか、オムツやミルク、飲料水など不足している物資の調達はどうするか、取材したいメディアが来ている、支援団体を名乗る人たちが来ているけど身元確認できないよね・・・など、避難所はカオス状態。今回はゲームでしたが、人やモノや情報が次々と押し寄せ、頭の中が非常に混乱しました。
実際の避難所はもっと過酷な状況になることが予想されます。
外国人の支援は、こどもや高齢者、障がいを持つ方々への支援にも通ずる部分が幾つもあり、多くの気付きと学びのある講座でした。
講師を務められた財団職員の皆様、参加された皆さま、2日間ありがとうございました。

宮古島市社会福祉協議会 地域福祉課